あらすじ

戦国の世。 藤本澪は、剣豪でも天才軍師でもない。 ただ、人の話を聞き、相手が何を望んでいるのか、どこまでなら譲れるのかを整理するのが得意だった。 「戦わなくて済むなら、その方がよくない?」 嘘はつかない。 一度結んだ約束は、簡単には破らない。 そして相手にも、同じように守ってもらう。 そんなやり方を続けていただけなのに、気づけば澪のもとには和議や仲裁の話が次々と持ち込まれ、やがて国そのものが集まり始める。 そして彼女の隣には、足が速く、勝負どころでは妙に強く、結果を出すことには長けている――のに、なぜか刻限だけは守れない武将・多々見友政。 外交で国をまとめる女と、最後の一手を取りにいく男。 二人はやがて夫婦となり、後世に「戦国最強夫妻」と呼ばれることになる。 なお、史料にはこう残る。 『多々見友政、たびたび刻限に遅参す』 これは、戦わずに済むなら戦いたくない女が、話し合いと信用を武器に、なぜか天下へ近づいていく物語。

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小説を読もう2026/09/10
  • 現在の作品『約束を守っていただけなのに、なぜか天下が近づいてきました。』〜和議の娘と、遅刻魔の韋駄天〜