あらすじ
仕事を辞めた椎名恒一は、妻の美咲と七歳の娘・紬を連れ、亡き祖母が遺した山間の古い家へ移り住む。
静かな町、深い山、そして人の気配のない古い日本家屋。
新しい生活を始めようとする一家だったが、引っ越したその日から紬は「家の中に知らない男の子がいる」と言い始める。
祖母の日記には、奇妙な四つのルールが残されていた。
夜十時以降、大きな声を出してはいけない。
廊下の突き当たりにある部屋を開けてはいけない。
夜中に名前を呼ばれても返事をしてはいけない。
そして――
家の中で、「誰もいない」と言ってはいけない。
理由は、ただ一つ。
「家が聞いているから」