あらすじ
三十九歳の会社員、間宮誠司。
大阪で働いていた彼は、死を迎えた――はずだった。
次に意識を取り戻したとき、そこは見知らぬ森の中。
しかも、水面に映った自分の姿は、人間ではなかった。
小柄な身体。
緑色の肌。
尖った耳。
彼が転生したのは、剣と魔法の異世界。
そして新たな身体は、人間から魔物として警戒される存在――ゴブリンだった。
ただし、普通のゴブリンではない。
種族は《ゴブリンメイジ》。
自分だけが見ることのできるステータスを持ち、火・水・風・土・光・闇、すべての魔法属性への適性を秘めていた。
とはいえ、転生したばかりの誠司――セイジはLEVEL1。
使える戦闘魔法も、まだ《火弾》だけ。
強大な力もない。
頼れる仲間もいない。
人間の町へ行けば、魔物として扱われる可能性もある。
そんなセイジが望んだのは、世界を救うことでも、魔王になることでもなかった。
せっかくもう一度生きられるのなら、今度こそ穏やかに暮らしたい。
森で食べ物を探し、魔法を覚え、少しずつできることを増やしていく。
危険な魔物と遭遇することもあれば、人間との出会いが思わぬ騒動につながることもある。
やがてセイジは、この世界でさまざまな人々と関わりながら、自分の居場所を作っていくことになる。
ゴブリンとして始まった第二の人生。
出会い、成長し、進化し、少しずつ世界を広げていく中で、彼の力もまた、誰も予想しなかった領域へと近づいていく。
これは――
最弱に近い一匹のゴブリンメイジから始まる、
ちょっと騒がしくて、時々危険で、それでもどこか温かい、
セイジの異世界スローライフ物語。