あらすじ
貴族なんて、大っ嫌い。
田舎町で病弱な母と慎ましく暮らす十六歳の少女・ルナリーシアには、誰にも言えない秘密があった。
――彼女には、精霊の姿が見える。
ところが春の嵐の夜、人命を救うためにその力を使ったところを神官に目撃され、平穏な生活は一変。
さらに堅物貴族・ガーディアスの調査によって、ルナリーシアが侯爵家の庶子にして、国の命運を担う『精霊の巫女』である可能性まで発覚してしまう。
「貴族の血を引く者の責務だ。受け入れろ」
「十六年間平民として放っておいたくせに、今さら何言ってんのよ!」
絶対に折れないじゃじゃ馬娘と、絶対に曲がらない堅物貴族。水と油、犬猿の仲。
今日も、跳ねっ返り少女は、運命に抗うのだった。