あらすじ
卒業祝賀会の夜、侯爵令嬢リディアは第一王子アレクシスから突然婚約破棄を言い渡される。
男爵令嬢ミレーヌへの嫌がらせ、傷害、そして王子への毒殺未遂。身に覚えのない罪を並べられ、「冷酷非道な悪女」として断罪されるリディアだったが、彼女は泣きも怒りもしなかった。
なぜなら、すべての証拠をすでにそろえていたからだ。
次々と暴かれるミレーヌの自作自演。そして、王子が自らの功績として誇っていた政策のすべてが、実はリディアによって作られたものだったことも明らかになる。
王太子の地位を失い、絶望するアレクシス。王家は優秀なリディアを引き留めようとするが、彼女は静かに告げる。
「わたくしを悪役にしなければ成り立たない物語など、こちらからお断りですわ」
王国を去ったリディアは、自らの知識と人脈を生かして商会を設立。やがて国さえ無視できないほどの成功を収めていく。
一方、彼女を陥れ、利用し、見下してきた者たちは、リディアを失った代償を思い知らされることになる。
これは悪役令嬢と呼ばれた女性が、復讐ではなく圧倒的な成功によって自由を勝ち取る物語。