あらすじ

『月夜録─双月の夜─』 美園高校に通う二年生、柊夜花。 料理も勉強もできる。 しかし、美術を専門とする学校に通っていながら、絵だけはどうにも苦手だった。 そんな彼には、誰にも知られたくない秘密がある。 ――彼の中には、もう一人の人格が存在する。 その名は、夜華。 そして夜花には、もう一つ。 決して忘れることのできない過去があった。 幼い頃。 大切な幼なじみを救うため、夜花はたった一人で敵対組織の事務所へ乗り込んだ。 そこで組織を壊滅させた後。 最後に彼がしたのは―― 事務所に火を放つことだった。 燃え上がる炎。 その姿を見た生き残りの組員たちは、かつて織田信長が比叡山を焼き討ちした姿になぞらえ、彼をこう呼んだ。 「第六天魔王」 だが。 夜花自身は、その過去から離れることを望んでいた。 そんなある日。 同級生の伊藤蜜柑が、しつこく言い寄ってくる相手から逃れるため、偶然目が合った夜花を突然「彼氏」だと言い出す。 こうして始まった、偽りの恋人関係。 最初は互いの都合から始まったはずの関係だった。 しかし。 ともに過ごす時間が増えるにつれ、その関係は少しずつ変化していく。 そして。 夜花の前に、忘れたはずの過去から一人の少女が現れる。 ――氷見咲夜。 かつて夜花と付き合っていた少女。 何も言わずに自分の前から消えた夜花に、咲夜は今も怒っていた。 止まっていた二人の時間が、再び動き始める。 さらに。 夜花が暮らすことになる西ノ宮家では、幼い頃から夜花を想い続ける少女、西ノ宮輝女との生活も始まる。 偽りの恋人。 忘れられない元恋人。 幼い頃から続く想い。 そして―― 夜花の中に眠る、もう一人の人格。 夜華とは何者なのか。 なぜ夜花は「第六天魔王」と呼ばれるようになったのか。 そして。 夜花が逃げ続けてきた過去は、彼自身と大切な人たちをどこへ導くのか。 二つの心を持つ少年の、新たな物語が始まる。 『月夜録─双月の夜─』

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小説を読もう2026/09/09
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