あらすじ
「……楽になりたい」
希望も、夢も、生きる理由もない少女は、ある日突然、幕末の京都へとタイムスリップしてしまう。
そこで彼女が出会ったのは、刀を携えた荒くれ者達――後の新撰組だった。
「俺はなぁ、てめぇみたいな顔をしてる奴が一番嫌いなんだ」
ぶっきらぼうで、不器用で、時には恐ろしいほど真っ直ぐな彼ら。
けれど、その言葉の裏にはいつも優しさがあった。
居場所を失っていた少女に、新撰組の隊士たちは居場所を与えてくれた。
生きる理由を教えてくれた。
そして、初めて「生きたい」と思わせてくれた。
「新撰組が私の居場所です」
けれど、少女が過ごす日々は決して永遠ではない。
時代は大きく動き、新撰組もまた、時代という荒波に飲まれていく。
大切なものを失いながら、それでも前へ進み続ける彼らを見つめる内に、少女の中にも一つの想いが芽生えていく。
――この想いの名前を、私はまだ知らない。
もし、いつかこの日々が終わってしまうのなら。
せめて最後まで、この人達の隣にいたい。
これは、幕末という激動の時代に迷い込んだ一人の少女が、新撰組と出会い、居場所と生きる意味、そして愛を知っていく物語。