あらすじ

太平洋の真ん中に、オーストラリア大陸と同等の巨大陸地が突如現れて100年。 人間と亜人・獣人、そして頂点に君臨するドラゴンとの凄惨な衝突を経て、人類は沿岸部に小さな楔——「第一調査街」を打ち込んだ。 高校を卒業したばかりの少年・陸(リク)は、幼い頃に読んだ大冒険者の著書に魅せられ、激しい情熱を抱いてこの大陸へ足を踏み入れる。 「剣道で鍛えた技と持ち前の知識があれば、原住民とも対話し、未知の世界を解き明かせるはずだ」 しかし、上陸直後の実戦テストで、陸の抱いていた青臭い理想は粉々に打ち砕かれる。 目の前に広がっていたのは、正々堂々の勝負など存在しない「殺し合い」の現実。 ぬかるむ泥、生々しい血の匂い、そして自分を単なる「肉」として見つめる魔物の絶対的な殺意。 一撃のもとにプライドを砕かれ、死の恐怖に怯える陸に、顔を隠した異形の冒険者は問いかける。 「型を守って美しく死ぬか、型を捨てて泥を喰い、生き残るか——お前はどちらを選ぶ?」 己の無力さを知った陸は、綺麗な剣道を捨て、生き残るための泥臭いサバイバル術を身体に叩き込む。 やがて彼が向かうのは、国家や企業の強欲な思惑と、原住民の激しい憎悪が渦巻く極限の現場——内陸部の「第二調査街」。 泥にまみれ、人間と原住民の板挟みに苦悩しながらも、少年は己の求める「本当の冒険」へと踏み出していく。

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カクヨム
カクヨム2026/09/09
  • 現在の作品血と泥の未開拓大陸