あらすじ
平和なヴァリアント王国で警備隊として働く俺には、少々面倒な幼馴染がいる。勇者の末裔、カイルだ。
見た目だけなら立派な英雄。中身は単純、女にはヘタレ、おまけに重度の妹バカ。カイルの妹ユナも、そんな兄貴の過保護っぷりに辟易する日々だ。
そんなある日、国王ルーカスと侍従エドガーのせいで、カイルが見合いをすることになった。しかも、なぜか俺も。
もちろんカイルがちゃんと見合いなんてできるはずもなく。逃げ出したカイルは池に落ち、まさかの瀕死。
俺はカイルを助けるために蘇生術を施す。
すると俺とカイルの間に現れたのは、勇者と聖女の間にだけ発現するという『癒しの光』だった。どうやら聖女の末裔である俺にも、その力がしっかり受け継がれていたらしい。
『癒しの光』から作られるポーションには、傷や病を癒す力があるという。長らく聖女不在だったこの国にとっては、まさに待ち望んだ奇跡。国王も侍従も大喜び。国民からも感謝されて、めでたしめでたし――のわけないだろ!
癒しの光の発現条件は、勇者と聖女のキスだぞ!?
いやいやいや、ふざけんな。
そのうえ、ずっと妹みたいなものだと思っていたユナのことが、なぜか最近やたらと気になる。
勇者と聖女。癒しの光。幼馴染と、その妹。
平和だったはずの俺の日常は、とんでもなくややこしいことになっていく。
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