あらすじ
霊素」が自然の仕組みとして存在し、獣から得られる「変換体」が人の道具を動かす世界。
カルダの請負所で、元軍属の五等請負人ヴァルド・ケレスは、登録したばかりの六等請負人リエナ・サーレンと出会う。
ヴァルドは、霊素を人並みに扱えない。
その代わり、銃と機械と数字を頼りに、誰も取りたがらない厄介な仕事を一人で片づけてきた。
リエナは、その逆だった。
遠くの生き物を感じ取り、相手が動くより先に反応し、本人さえ持て余すほどの出力を持つ。
けれど、経験も、それを活かせる武器もない。
「君を護衛として雇いたい」
仕事から始まった二人は、互いに足りないものを補いながら、獣を追い、測り、撃ち、武器を作る。
一つの仕事が、次の仕事へつながっていく。
カルダの街から、その外へ。
知っている獣から、まだ知らないものへ。
彼女が見つけ、彼が撃つ。
彼が作り、彼女が使う。
これは二人の請負人が、自分にできることを少しずつ増やしながら、まだ知らない世界へ踏み込んでいく物語。