あらすじ
私は、死をつかさどる者、一般に死神と呼ばれている。
私は、意識が芽生えた最初から一人の女性だけを見つめてきた。
その方の名は、私が言うのも恐れ多い、月の女神ヘレナ様。
誰にも知られていないこの想い、ヘレナ様の兄上、太陽神ヘリオス様に知られ、隠し通すつもりであったのに、ヘレナ様にまで知られてしまった。
消え失せてしまいたかったが、仕事があるので、それもできず、地上に降りられたヘレナ様の後を追って、サボテンに変化したこともあった。
ヘレナ様は、私を見て、一言、「キモい」と。
ああ、ヘレナ様、私を見てくださって、ありがとうございます。