あらすじ
気がつけば、知らない山の中だった。
新潟県三条市にいたはずの池田が迷い込んだのは、日本神話の神々が暮らす世界。
そこで出会ったのは、やたら声の大きい大山津見。
姉思いの木花咲耶姫。
そして――池田が一目で惚れた、石長姫だった。
帰る方法を探すより先に、飯を食う。
食った分だけ働く。
薪を割って、鹿を捌いて、家を直して、傘を作る。
神様だろうが、人間だろうが、暮らしていれば腹は減る。
笑うし、怒るし、恋もする。
これは、日本神話を舞台にした英雄譚――ではなく。
どこかの山里で続いていく、
ちょっと不敬で、やたら愛おしい家族の物語。