あらすじ

ー朝。 いつもと変わらない一日のはずだった。 10歳の少年、エイトは、8歳妹、ミアを起こすために二階の一番奥にある部屋へ向かう。 「ミアー! 朝だぞー!」 しかし、返事はない。 ミアの部屋に近づく事に鼻を強くなる異臭。 何かがおかしい。 そう思いながら扉を開け部屋へ足を踏み入れたエイトが目にしたのは、 無惨な姿で息絶えた、最愛の妹だった。 血に染まった部屋。 床に残された、見覚えのない不気味な紋様。 そして、無惨に切り裂かれたミア体の胸に突き刺さった一本の剣。 その光景を目にした瞬間、エイトの脳裏に蘇ったのは、 二年前の記憶だった。 王国を乗っ取り裏から支配していた魔術師の犯罪集団【ミスリティア】。 魔族や降霊術など、禁忌とされる力を操る彼らと、幼いエイトたちはかつて対峙していた。 そして8歳だったエイトは、王国を救った「英雄」として知られることになる。 だからこそ、エイトは疑う。 ミスリティアが、再び動き始めたのではないか、と。 だが、証拠は何もない。 ただ一つ確かなのは、ミアがもう帰ってこないということだけ。 しかも、彼女のもとには、生前届いていた一通の特別な勧誘状が残されていた。 それは、魔力に秀でた者だけが招かれる名門魔法学園からのものだった。 やがてエイトは、妹が通うはずだった学園へと足を踏み入れる。 そこには、魔法を学ぶ仲間たちとの新しい日々。 笑い声。 友情。 普段は明るく、誰にでも優しい少年。 しかし、妹の名前が出た瞬間…その表情だけは変わる。 「……ミアを殺した奴は、僕が絶対に見つける。」 妹の死をきっかけに始まった、少年の学園生活。 その裏で、少しずつ姿を現していく過去の因縁。 果たして、ミアを殺したのは誰なのか。 そして、あの日の事件と《ミスリティア》には、どのような繋がりがあるのか。 これは、最愛の妹を奪われた少年が、笑顔を失わずに前へ進みながら、 その死に隠された真実へと近づいていく物語。

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小説を読もう2026/09/09
  • 現在の作品『君の仇は、ずっと君の隣にいた』