あらすじ
「ねえ、私のこと覚えてる?」
大学生の高石小百合には、付き合って二年になる恋人・梶原優也がいる。
いつものように二人で過ごしていたある日、優也は突然倒れ、記憶を失ってしまう。
小百合のことも、仕事のことも、日常の当たり前さえも覚えていない。
それでも小百合は、いつか元の優也に戻ってくれると信じていた。
写真を見せる。
思い出の品を見せる。
好きだったものを食べてもらう。
そしてある日、優也は初めて一つのものを思い出す。
「りんご」
記憶が戻ったことを喜ぶ小百合。
しかしその夜、優也は異様なほど大量のりんごを食べ始める。
やがて小百合は、優也に起きているもう一つの異変に気づく。
優也は、思い出したものを食べたくなる。
少しずつ記憶を取り戻していく優也。
恋人が元に戻ることを願い続ける小百合。
小百合が何より思い出してほしいのは――