あらすじ
魔力がすべてを決める世界。
名門魔法学園に入学した少女、ミア・アルセリアの魔力測定値は――ほぼ「ゼロ」だった。
周囲が華やかな魔法を操るなか、何度試してもまともに魔法を発動できないミア。
それでも彼女は、誰かを助けることだけは諦めなかった。
そんなミアに興味を持ったのは、学年トップ級の実力を持つ貴族の少年、レオン・ヴァルハルト。
彼が古い記録の中で見つけたのは、現代では忘れ去られた「共鳴」という魔法の存在だった。
そしてある夜、学園に眠る古代の守護獣が暴走する。
圧倒的な力を前に、ミアが感じ取ったものは――敵意ではなく、その心に宿る「苦しみ」だった。
魔力がなくても、誰かの心に届くことはできる。
戦うためではなく、寄り添うための魔法があってもいい。
ゼロに近い魔力を持つ少女と、彼女の隣に立った少年。
これは、まだ誰も知らない力に触れた二人の、最初の物語。