あらすじ
奥田淑子六十一歳。専業主婦として家族に尽くし続けてきた彼女の人生は、夫の浮気、三十代後半になっても反抗期の終わらない息子、懐かない娘に囲まれた家族愛の薄いものだった。「わたしの人生、いったい何のためにあったのだろう」そう思いながら病に倒れ、生涯を終えた――はずだった。
ところが目を開けると、そこは見知らぬ異世界。
しかもよしこは、二十九歳の女伯爵、アリシア・リースマンとして転生していた。
混乱するよしこの前に現れたのは、転生介護士を名乗るもう一人の「アリシア」
彼女はよしこに懇願する。
――子どもたちを育ててほしい。
――この領地を立て直してほしい。
温泉とスローライフをちらつかされて、転生契約を結んだところ。待っていたのは家族の問題、領地の財政難、災害、借金、そして次々と押し寄せる難題。問題を一つ解決するたび、なぜか借金と新たな問題が増えていく。どうやら、契約にクーリングオフはないらしい。
チートもない、専門的な知識もない。それでも、今のよしこは一人ではない。
自分を支えてくれるアリシアさん(天の声)と共に、家族のため、領地のために奮闘することに。
「大丈夫。何とかなるでしょう」
人生をやり直すことになった「お母さん」は、果たして今度こそ、自分の人生を幸せにできるのか。
温泉とスローライフを夢見たお母さんの、異世界子育て&領地再建奮闘記