あらすじ
かつて九厘は、自身に与えられた九本の尻尾が嫌いだった。
その容姿から、森の動物達──果ては人間達にバケモノと恐れられていたからだ。
そんな九厘も、今では二匹の子狐を持つ母親となっていた。
子供達は、尻尾が一本。と思ったら、いつの間にか九本に増えていることもある、不思議な狐だった。
原因は定かではないが、父親の百錬は尻尾が一本、母親の九厘は尻尾が九本なので、このような形で産まれたのだろう。
そのことに関して、子供達は不満を持っておらず、むしろ両親の子供である証明だといい、とても気に入っている。
そんな子供達も、九厘と同様に様々な姿に化けることができるが、上手く出来ないこともある。
それでも、人里で知り合った人間達や森の動物達と交流を深めるために、千歳と万丈は日夜特訓に励むのであった。
だが、それは彼らにとって──いや、世界にとって危険極まりない行動だった!
九尾の子狐として産まれた宿命は、子供達に新たな出会いと別れを与える。
そしてそれは、九厘自身にも振りかかることになるとは・・・・・誰が予想したか。
忌まわしき宿命が伝播しても、九厘は百錬と共に二匹の子狐を守ると誓う。
そう。かつて、零善と三咲が自身を守り抜いたように・・・。
もはや呪いとも呼べる、九尾狐の宿命を絶つために、九厘達は元凶に挑む!
果たして、その元凶の正体とは・・・!?
九尾の宿命が、新たな因果を呼び覚ます。
新時代の和風ファンタジー、ここに極まる!