あらすじ

この世界では、人間の感情に「価値」がある。 喜び、怒り、悲しみ、恐怖。 感情はエネルギーとなり、都市を動かし、特殊な能力を生み、そして――金になる。 高校生のアベルもまた、感情を力へ変える能力者だった。 人の感情を感じ取り、それを自分の力として受け取る。 親友のレンと、いつも通りの学校生活を送っていたアベルだったが、ある日、学校で一人の生徒が突然暴走する。 その原因は、感情能力の暴走ではなかった。 誰かが、他人の感情を操っていた。 調べるうちに浮かび上がってきたのは、人間の感情を売買する謎の犯罪組織――エモーショナルマーケット。 なぜ彼らは、人間の感情を集めているのか。 なぜ三百年前の地下施設が、今も動き続けているのか。 そして―― アベルと同じ名前を持つ、三百年前の王とは何者なのか。 やがてアベルたちは、怒りを炎へ変える少女・レナ、未来を見る少年・ロン、謎の少女・四情など、さまざまな能力者たちと出会っていく。 それぞれの力。 それぞれの過去。 そして、それぞれが抱える感情。 仲間たちと事件を追う中で、アベルは少しずつ気づいていく。 この世界で当たり前だと思っていた「感情」というものが―― 何かに利用されている。 そして、その裏側には三百年前から続く、世界そのものを揺るがす秘密が隠されている。 感情は、力なのか。 金なのか。 それとも―― 人間が人間であるために必要なものなのか。 感情を巡る戦いが、今始まる。

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小説を読もう2026/09/09
  • 現在の作品感情という名の命を喰らうもの