あらすじ

勇者が魔王を倒せば、世界は救われる。 ――誰もが、そう信じていた。 勇者が選ばれ、仲間を集め、魔王を倒す。何百年も繰り返されてきた、当たり前の物語。 けれど、その物語には――誰にも知られていない「続き」があった。 世界が滅びるたびに、時間は巻き戻る。 人々は忘れる。 勇者も、魔王も、聖女も。 そこで生きていた者たちの死も、涙も、すべてなかったことになる。 ただ一人。 何者でもない青年、ユウだけが覚えていた。 「……また、同じか」 彼は勇者じゃない。 英雄でもない。 特別な血筋も、伝説の武器も持っていない。 ただの――モブだ。 だからこそ、彼だけが気づいてしまった。 勇者は、本当に世界を救っているのか。魔王は、本当に世界を滅ぼそうとしているのか。 そして―― この世界は、本当に「一度きり」なのか。 これは、主人公になれなかった青年が、世界そのものが繰り返している「物語」を終わらせる話。 ――もし世界に、最初から決められた結末があるのなら。 それを壊すのは、英雄ではない。 名もない、モブたちだ。

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カクヨム
カクヨム2026/09/08
  • 現在の作品モブだけが、知っている。