あらすじ
15年前、世界各地にダンジョンが出現した現代。
迷宮資源管理庁の遺失物管理室で働く天城湊には、落とし物に刻まれた近くの断片《残響》を読み取る力がある。
ある日、常連のS級探索者・九条玲奈がダンジョン深層で拾った古いコンパスを持ち込んできた。
湊がそれに触れた瞬間、聞こえてきたのはーー七年前、別のダンジョンで失踪した兄の声だった。
『悪い。兄ちゃん、まだ帰れそうにない』
兄のコンパスがなぜ7年後に全く別のダンジョンから現れたのか。
戦闘には向かない遺失物係と圧倒的な戦闘力を持つS級探索者。
二人はダンジョンに残された「落とし物」を手掛かりに迷宮に隠された秘密を追っていく。