あらすじ
「ようやく、自分の人生を自由に生きられる!」
名門貴族の長女に転生した元・社畜のOLは、二度目の人生を絶対に無駄にしないと決意する。目的はただ一つ、前世では決して叶わなかった「フェンシング(細剣)」を極めること。
その執念を叶えるため、彼女は容赦なく鍛錬を重ね、常軌を逸した実力を身につけていく。その才能と(時折見せる奇行)には、第一王子すらも密かに目を光らせるほど。
しかし、彼女の平穏は、政治力皆無で致命的にポンコツな第二王子(勇者)の世話を焼く羽目になったことで脅かされる。
「ねえ、君は貴族たちに対して少し当たりが強すぎないかな……?」
「殿下がそう仰いましても、私が手綱を握らなければ、今月の運営予算は赤字に転落いたします」
「……うっ、返す言葉もない」
これは、王子の政治的・予算的な尻拭いをしつつ、己の欲望(フェンシング)に忠実に生きる、超絶現実主義な令嬢の物語。
平和的交渉に応じない敵には? ――彼女の細剣(レイピア)が、最終的な議論の場となる。