あらすじ

​母の四十九日法要を終えた夜、恵美子は実家に一泊した。 両親を見送った実家に残るのは、五十を過ぎて独身を貫く弟の圭史一人だけ。 姉弟二人きり、静かに更ける夜。会話の弾まない酒席で、離婚して久しい恵美子が弟の身を案じて口にした言葉が、静寂を破る。 ​暫くの沈黙の後、圭史がひと言だけ口をきいた。 ​「……姉さん……覚えてないの?」 ​その言葉は、恵美子の記憶の奥底にある「何か」に触れ、離れなくなった。 ​翌朝、恵美子の脳裏に、かつての霧消した夢のように何かが甦りかける。その時、圭史から発せられる重苦しく凍てつく冷気が彼女を襲う。 暴かれる、封印された四十年前の過去の罪。 ​「覚えてないの?」 その問いから始まる、奪われた初めての回収。 母の法要という静寂の中で繰り広げられる、切なくも背徳的な姉弟の恋愛心理ドラマ。

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エブリスタ
エブリスタ2026/09/08
  • 現在の作品「覚えてないの?」〜法要の夜に暴かれた歪んだ初恋〜