あらすじ

弓道場で出会った、正反対の二人。 軽やかに人と距離を縮め、思ったことを素直に口にする疾風。 一方、凛は言葉を重く受け止めるからこそ、簡単には人を近づけない。 「好き」と言われても、凛にはその言葉が怖かった。 言った本人にとっては、その瞬間の本当の気持ちだったとしても―― その言葉を受け取った人の中には、ずっと残ってしまうから。 やがて二人は、自分たちが恋愛に対して抱えてきたものが、実はよく似ていることに気づいていく。 気持ちは変わる。 人は変わる。 それでも、変わったことから逃げずに向き合うことはできる。 弓道の「射法八節」をなぞるように、二人の距離も少しずつ変わっていく。 足踏み。 胴造り。 弓構え。 打起し。 引分け。 会。 離れ。 そして――残心。 言葉は、放った瞬間に終わるのか。 それとも、そのあとに残るものまで含めて「言葉」なのか。 違う温度、違う重さを持つ二人が、同じ的を見つめるまでの物語。 『ZANSHIN』――言葉のあとに、二人はどう立つのか。

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エブリスタ2026/09/06
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