あらすじ
新卒で飛び込み営業の会社に入社した佐藤影一。
毎月60時間を超える残業と、上司からの激しいパワハラによって精神と肉体は限界に達していた。
泥のように浅い睡眠の中で、影一は憎い上司を惨殺する生々しい夢を見るようになる。
ただの鬱憤晴らしの悪夢だと思っていた――翌朝、その上司が夢とまったく同じ時間・場所・方法で惨殺体となって発見されるまでは。
「自分は夢遊病で、夜な夜な人を殺しているのではないか?」
迫りくる警察の捜査網と、増していく殺意。
眠ることを恐れ、自分をチェーンで縛り付けてまで抗おうとする影一だったが、極限状態の脳は無意識のうちに彼を次の惨劇へと駆り立てていく。
夢と現実の境界が溶け落ちた先で、彼が掴み取った最後の「救い」とは――。