あらすじ

勇者と魔王。 人間と魔族、それぞれの勢力を率いる二人は、日本各地で長年しのぎを削ってきた宿敵――と、世間では思われている。 そんなある日。 勇者から魔王へ一通のLINEが届いた。 『来月、空いてる?』 実は二人、大学時代の同級生だった。 卒業後、それぞれ勇者と魔王になってからは疎遠になり、気づけば十数年。 三十五歳になった二人は、久しぶりに二人だけで会うことになる。 行き先は、学生時代に金がなくて行けなかった草津温泉。 温泉まんじゅうを食べ、湯畑を歩き、温泉に浸かり、酒を飲む。 話すのは、昔の思い出――だけではない。 言うことを聞かない部下。 無茶を言ってくる上層部。 減らない仕事。 使えない有給。 そして、責任ある立場になったからこその悩み。 勇者も魔王も、三十五歳。 世界を背負うには少し疲れていて、 昔の友人と温泉に行くには、ちょうどいい歳になっていた。 これは勇者と魔王が戦いを繰り広げる物語ではない。 組織に疲れ切った勇者と魔王が、草津温泉へ行く物語である。

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小説を読もう2026/09/09
  • 現在の作品勇者と魔王、温泉に行く。