あらすじ

――眠れない夜に、帰ってくる場所を。 日付が変わる頃、街の片隅にひっそりと現れる一軒の店。 その名は、夜灯堂。 地図には載っていない。 住所を尋ねても、誰も知らない。 けれど、夜の中を歩いていると、ふと辿り着くことがある。 眠れない夜。 誰かに会いたい夜。 頑張りすぎてしまった夜。 帰りたいのに、帰れない夜。 店主のさきは、訪れた人の話を聞き、その人のために小さな香り袋を作る。 それは悩みを消す魔法ではない。 ただ、つらい夜がほんの少しだけ楽になるように。 明日の朝を迎えるまで、心を休められるように。 人間も、もののけも、魔法使いも。 夜灯堂を訪れる理由は、それぞれ違う。 けれど、どんな夜にも―― 「おかえり」と言ってくれる場所がある。 「また迷ったら、おいで」 今夜も、必要な人のもとへ夜灯堂は現れる。

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カクヨム
カクヨム2026/09/08
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