あらすじ
星の矢・方舟事件から三年。
二度目の災厄が東欧を襲い、成層圏を覆った塵は、地上から光と温もりを奪っていった。
訪れたのは、すべての生命を凍らせる《終焉の冬》
国家は崩壊し、植物は枯れ、人類は静かに滅亡の時を迎えようとしていた。
そんな世界で、シンファ解放軍の兵士ライト・クロスは、嵐の夜に一人の少女を救う。
アリア・アザトス。
母を失い、世界に裏切られ、生きることを諦めていた少女。
二人の出会いと時を同じくして、ライトの親友テオドール・グラントは、世界を滅亡へ導いた真実を追い、たった一人で東都へ向かっていた。
その先で待つのは、人類を救うために神になろうとした男――タケル・カミナ。
過去に囚われた者。
目の前の命を守ろうとする者。
宇宙に未来を託した者。
それぞれの運命が交わるとき、人類は最後の選択を迫られる。
たとえ世界を救えなくても。
遠いソラから、答えが返ってこなくても。
この声を、この命を、未来へ繋ぐことはできる。
終わりゆく地上で紡がれる、生命と継承のSF叙事詩。