あらすじ
「婚約は妹に譲ってくれ。君はこれまでどおり、雨の記録を取ればいい」
晴れの祝福を持つ妹に婚約を譲り、自分は無給の裏方を続けるよう命じられた雨読み令嬢エリナ。警告も功績も聞き流される家を出た彼女は、旅先で鉄砲水の兆しに気づく。
晴れた空を指して笑う人々の中、隣国の公爵カイルだけが「何を見れば確かめられる?」と馬を降りた。
命を救った仕事には、給金と私の名前を。疲れて眠りたい夜には、おやすみの言葉を。
けれど公爵様は、仕事のない日まで一緒に過ごしたいと言い始めて――。
ずっと二番手だった令嬢が、働かない日にも隣にいたい人を見つける恋のお話。