あらすじ

スロベニア・ボーヒニを舞台にした20代30代女性向け国際恋愛の短編小説。 前後編で完結する読み切り作品です。 31歳の日本人女性・杉原マユは、勤めていた出版社で編集部の統合を告げられ、管理職への昇進を受けるか、好きだった編集の現場を離れて別の働き方を探すか決めきれないまま、有給休暇を使ってスロベニアのボーヒニを訪れる。仕事とは無関係の、一週間の一人旅だった。 最初の朝、霧に隠れた湖畔でマユが山が現れるのを待っていると、同じベンチの端に地元の男性ルカが座る。「今日は二十分くらい」と彼が言った通り、霧の向こうから教会と山が現れる。翌朝も、その翌朝も、なぜか同じ時間に顔を合わせる二人。やがて「霧が晴れるまで」が「湖岸を少し歩くまで」「朝食を一緒に食べるまで」へ変わっていく。 ルカにもまた、冬からリュブリャナで暮らし続けるか、故郷ボーヒニへ生活の軸を戻すかという未決定の未来がある。しかし二人は互いに人生の答えを教えない。 滞在六日目、初めて霧のない朝が来る。待つ理由を失ったマユに、ルカはただ「今日は最初から歩けばいい」と言う。 一週間だけだった二人の習慣を、旅行が終わっても続く関係へ変えられるのか。別れを避けるのではなく、離れたあとも二人で次の朝を作ろうとする国際ロマンス。

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カクヨム
カクヨム2026/09/08
  • 現在の作品霧がほどける朝、あなたの隣を歩く┃スロベニア・ボーヒニの国際恋愛短編小説