あらすじ
怪我によって志半ばで夢を絶たれた元ボクシング王者の父。彼の愛する娘は、学校で陰湿ないじめに遭い、すっかり自尊心を奪われてしまっていた。
傷つく娘を救うため、父は決意する。自らの封印した過去と向き合い、再びミットを構えて彼女にボクシングを教えることを。護身のために始めた特訓だったが、やがて娘に秘められた天才的なボクシングの才能が覚醒する。
自信を取り戻した娘は「もっと強くなりたい」と願い、父と娘の本格的な二人三脚の特訓が始まった。
迎えたデビュー戦、そして地区大会。娘は父の教えを吸収し、リングの上で次々と対戦相手を圧倒していく。無双する娘の姿を見るうちに、父もまた、かつて失った自らの誇りと情熱を取り戻していくのだった。
そして舞台は地区大会の決勝戦へ。強力なライバルを前に激闘を繰り広げる娘は、父から教わった技術のすべてを出し切り、かつて父が怪我のために未完成のまま終わらせた「幻の技」を放つ。
ボクシングという共通言語を通じて互いの欠落を埋め合い、最強の絆を手に入れた父と娘。二人が挑む、人生を懸けたリングの結末とは――。