あらすじ

ニュージーランド・ネーピアを舞台にした20代30代女性向け国際恋愛の短編小説。 前後編で完結する読み切り作品です。 31歳の日本人女性・森川リナは、転職前に三週間だけ予定を空け、ニュージーランド北島東岸のネーピアへ一人旅に来る。毎日の予定を時間単位で決めてしまうリナが選んだのは、海沿いを自転車で走るだけの滞在だった。 初日の夕方、マリン・パレードでリナの前を走っていた地元の家具職人ノアが、道幅の広い場所に出るたび不自然なほど左側へ寄る。追い越してほしいのだと思ったリナが速度を上げると、ノアは「違う。並べるから」と言う。 翌朝も、翌々日も、二人の帰る時間は偶然重なる。白線で区切られた狭い区間では前後に、海沿いの広い区間では横に並ぶ。食べる、走る、座る、遠回りする。ただそれだけの時間が増えるほど、リナは一人で完璧に組んだ旅程より、予定にないノアとの帰り道を待つようになる。 そして旅の終盤、二人は初めて「偶然同じ時間」ではなく、翌日も一緒に走るための時刻を決める。

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カクヨム
カクヨム2026/09/08
  • 現在の作品白い線がなくなるところまで、あなたと┃ニュージーランド・ネーピアの国際恋愛短編小説