あらすじ

大学三年生の俺には、友達がいない。 女性から好意を向けられたこともなければ、まともに話しかけられることすらほとんどない。 それで困ることもなかった。 現実で一人でも、ネットなら普通に誰かと話せる。 顔さえ見られなければ、俺だって普通の人間でいられた。 そんなある朝、いつも通り大学へ行くと、なぜか女性たちから視線を向けられる。 同じ大学に二年以上通っていて、一度も話したことのない女子が隣に座り、連絡先を聞いてくる。 知らない女性と何度も目が合う。 コンビニの女性店員まで、俺を前にして妙に緊張している。 何かがおかしい。 帰宅した俺は、いつもの匿名掲示板を開いた。 『好きな男に連絡先聞きたいんだけど、引かれる?』 『男が夜中に一人で出歩くのって危機感なさすぎない?』 『男子大学生にいきなり可愛いって言うのはセクハラ?』 そこでようやく気づく。 俺が変わったわけじゃない。 貞操観念も、美醜の基準も、昨日までとはまるで違う。 変わってしまった世界で、なぜか俺だけが昨日までの常識を覚えていた。

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カクヨム
カクヨム2026/09/08
  • 現在の作品貞操も美醜も逆転した世界で、俺だけ前の常識を覚えている ~なぜか女にモテ始めたので匿名掲示板に相談してみる~