あらすじ
世界各地に《ゲート》が出現し、ダンジョンとモンスターが存在するようになった世界。
ダンジョンから得られる素材やアイテムは人々の生活を変え、モンスターと戦う《探索者》は、誰もが憧れる職業となっていた。
そんな探索者たちの間で、ある奇妙な噂が囁かれている。
命の危機に瀕した探索者の前に現れ、どんな傷や欠損さえも完璧に治してしまう謎の存在。
その名は――《博士》。
マッドサイエンティスト。
サイコパス。
人間ではない怪物。
そんな噂ばかりが飛び交い、誰もその正体を知らない。
けれど、その正体は――
「……ここ、もうちょっと丸くしたほうがかわいいかな」
学校でお人形を作る、どこにでもいる小学二年生の少女だった。
工藤紬、八歳。
彼女には、大好きな姉がいる。
そしてある日、姉を襲ったモンスターを前に、紬は初めて自分の力を知る。
《固有スキル――創造》
それは、世界にまだ知られていない未知の力。
大好きなお姉ちゃんを守りたい。
ただ、それだけの願いから始まった少女の「創造」は、やがて世界の常識すら変えていく。
世界に恐れられるマッドサイエンティストは、8歳の少女でした。
――これは、世界最恐と呼ばれる少女の、少し変わった日常と冒険の物語。