あらすじ

働く掌を婚約者に恥じられていると信じた伯爵令嬢ハスミクは、婚約破棄と鐘楼当番の返上を懸けて三度目の十二打へ挑み、嘘の外側で自分を選び続けていた公爵の本心を知る。 淑女らしからぬ姿を見せれば嫌われるはず。そう覚悟して鐘を鳴らすたび、なぜか婚約者スノッリの拍手と敬意は増すばかり。それでも仕事から遠ざけられたと誤解したハスミクは、婚約祝賀日の大時報を最後の務めと決める。 十二の鐘を正しく響かせ、傷ついた掌で別れを告げた瞬間、いつも穏やかな彼の笑顔が崩れて――。嫌われようとする令嬢の努力がことごとく空振りし、広場中が見守る前で隠された嘘と不器用な溺愛が明かされるお話。

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小説を読もう2026/09/08
  • 現在の作品婚約破棄を申し出て鐘楼当番も返そうとした伯爵令嬢は、十二の鐘の下で硬い掌ごと選ばれる