あらすじ
2033年、日本で新たな制度が始まった。
その名は――「転職FA制度」。
一定の職業経験を持つ労働者は、自ら「FA宣言」を行うことで、制度に参加する企業から採用のオファーを受けることができる。
ただし、自分から企業へ応募することはできない。
FA宣言が正式に成立すれば、その事実は現在の勤務先にも通知される。
そして、宣言したからといって、必ず転職する必要もない。
オファーを待つ人。
予想もしなかった企業から声をかけられる人。
誰からも声がかからない人。
より良い条件を提示されても、今の会社に残る人。
やがて制度は社会に広がり、FA宣言はブームとなっていく。
宣言者を増やしたい政府。
一人ひとりの人生と向き合いたいFA機構。
人材を獲得したい企業と、社員を失いたくない企業。
誰かが間違っているわけではない。
それぞれが自分なりの正しさを追った結果、少しずつ歯車がずれていく。
これは、転職をする人たちの物語ではない。
自分のキャリアを、誰に決めてもらうのか。
会社員たちと、その制度を取り巻く人々を描く、近未来の社会派お仕事ドラマ。