あらすじ
夫が亡くなって三年。二十七歳のイリスは、夫の親友エリアスから求婚される。
けれど、その返事の前に頼んだのは、亡き夫の悪口を聞かせてほしいということだった。
立派で優しく、誰からも慕われた人。
みんながそう言うたびに、チェスに負けて拗ね、下手な歌を得意げに歌った夫が、遠くなっていく。
私が好きだったのは、そんな欠点まで含めた、あの人なのに。
夫の思い出を二人で笑った日から、エリアスと会う時間が変わり始める。
道に迷っても楽しい。もっと話したい。口づけてほしい。
でも、幸せだった一日の終わりに、私は夫を思い出さなかった自分に気づいてしまった。
亡き人を大切に思う二人が、もう一度、恋をするお話です。