あらすじ

借金で傾いた実家の工房を救うため、名門硝子工房の長ヴァフタングと政略結婚した職人ツィアラ。夫婦らしい振る舞いはしないと宣言し、屋敷でも彼を「工房長」と呼んで働いている。火傷をすれば手袋が届き、夜食と仮眠時間まで用意されるのは、少々厚すぎる福利厚生――のはずだった。 そんな折、隣領から届いたのは、仕事と住居と結婚相手をまとめて提示する引き抜き状。夫も退職の支度を整えていると思い、去る決意を告げた途端、無表情だった工房長の顔が崩れる。 けれど今は大作の仕上げ中。吹き竿は止められない。硝子を回し、型へ収め、徐冷窯まで運びながら、夫婦が嫉妬も涙も本心も盛大にさらしてしまう、すれ違い職人婚のお話。

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小説を読もう2026/09/08
  • 現在の作品政略結婚した硝子職人は夫を工房長と呼び、引き抜き状一通で工房を去るはずが旦那様と呼ぶ羽目になりました