あらすじ
目を覚ますと、俺は前世でやり込んだRPG『レジェンド・オブ・アルカディア』の世界にいた。
しかも転生したのは、名門公爵家に生まれながら魔法を一切使えず、無能と蔑まれた末に国家反逆罪で処刑される悪役貴族――レオン・ヴァルハルト。
処刑されるのは二十一歳。
現在、十二歳。
あと九年。
なら、どうとでもなる。
なぜなら俺は知っている。
レオンは本当の無能ではない。
体外へ魔力を放出できないだけで、その身には規格外の魔力が眠っていることを。
そしてこの世界には、原作主人公すら知らない隠しスキル、隠し装備、隠しダンジョンが存在することを。
最初に手に入れたのは、体内の魔力を身体能力へ変換する隠しスキル【内界循環】。
それをきっかけに、“無能”だった悪役貴族の運命は大きく変わり始める。
天才の兄を驚かせ。
学園の強者を圧倒し。
原作主人公すら追い越して。
破滅フラグごと、力で踏み潰していく。
だが、原作を変えれば変えるほど、この世界には本来存在しない異変が現れ始める。
そしてレオンは、隠しスキルを求めて訪れた先で一人の少女と出会う。
「……レオン?」
「俺を知ってるのか?」
「知らない」
「じゃあ、なんで名前を呼んだ?」
原作には存在しない少女――エリシア。
なぜかレオンを知り、まだ起きていない未来を夢に見る彼女との出会いによって、物語は原作から完全に外れていく。
これは処刑されるはずだった悪役貴族が、原作知識と隠された才能を武器に最強へ駆け上がり、自分と仲間の破滅エンドをぶち壊す物語。
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