あらすじ
――拾った才が、運命を変える。
魔法が戦場を焼き、剣と軍略が国の命運を決める世界。
強大な王国、覇権を争う諸侯、戦場を駆ける騎士たち。
この世界では、生まれ持った「才」が、その者の価値を決める。
剣の才。魔法の才。軍略の才。
統率、交渉、鍛冶、商才――。
だが、優れた才を持つ者が、必ずしも英雄になるとは限らない。
身分ゆえに認められぬ者。
敗れた国とともに消える者。
辺境に埋もれ、誰にも見出されない者。
そんな、歴史に名を残すことすらなかった「才」を拾う者がいる。
彼は一人、また一人と埋もれた才能を見出し、仲間に加え、戦場を生き抜いていく。
やがて小さな出会いの積み重ねは軍となり、国を動かし、
大陸を巻き込む戦乱の歴史さえ変えていく。
これは最強の英雄の物語ではない。
英雄になるはずのなかった者たちを拾い、
彼らとともに天下を争う、一人の男の戦記である。