あらすじ
王立天文台を追放され、世間から
「星に狂った孤独な老学者」と蔑まれる青年・エリオット。
彼の心には、
五十年前、声を出せぬまま息を引き取った
少女・エレノアとの切なくも美しい初恋の記憶だけが眠っていた。
言葉の代わりにスケッチブックで心を通わせた夜。
彼女の瞳に映る流星群と、死の間際に残された一冊の「星図」。
それはただの愛の記念品ではなく、
神々の時代に途絶えた《星召喚魔術》の完璧な解読書だった。
ある日、空が血のように赤く染まり、
世界を滅ぼす「終末の流星雨」が降り注ぐ。
王国の名だたる大魔導士たちが絶望に伏せる中、
老いたエリオットは一人、錆びついた望遠鏡の前に立つ。
「僕の世界は、あの日からずっと君を中心に回っている——」
少女の瞳が覚えた星の軌道を、老学者の愛が魔法へと変える。
ひとつの初恋が引き起こす、奇跡のハイファンタジー。