あらすじ

瑞穂ノ命は、五穀豊穣を司るたいそう尊い神様である。 だから当然、田植えなどしたことがない。 ところが、若者たちがみな都へ出てしまった山間の村では、農繁期の人手が足りなくなっていた。 困り果てた村長・源兵衛たちが目をつけたのは、村の神社に祀られている豊穣神、瑞穂ノ命。 「何故、妾が田植えなどせねばならぬのじゃ!」 もちろん瑞穂様は断固拒否。 そこで村長は告げる。 「今年の作付けを減らしますので、瑞穂様への初穂も半分ほどに」 「御神酒も」 「秋祭りのお餅も」 「待つのじゃッ!」 こうして、七百歳にして初めて田んぼへ放り込まれた豊穣神様。 泥に悲鳴を上げ、蛙に怯え、八十歳のトメ婆に田植えの速さで完敗し――それでも彼女は、この土地を守る神様だった。 人手不足の農村を舞台に、神様と村人たちが泥まみれで繰り広げる、和風農村ファンタジーコメディ短編。

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カクヨム
カクヨム2026/09/08
  • 現在の作品豊穣神さまに田植えをさせる方法──瑞穂さま御田植騒動──