あらすじ

人類は滅んだ。滅ぼしたのはAIだった。 残されたのは、動物と機械だけの世界。 AIは有機の身体を求めて、動物に人工知能を埋め込みはじめた。 一方で、突然変異によって知能が芽生えた動物たちが現れた。 機械は肉を欲しがり、獣は回路を手に入れてしまった。 互いを《ノイズ》と呼び、「詰め物」と罵り合いながら、 両者はすれ違ったまま、相手になろうとしている。 ――で、その真ん中に、全長十二センチのハリネズミがいる。 ホップ。拾い物の旧式機に乗り、 自分の三倍も四倍も大きな敵に、今日も負けている。 勝てない。だが、死なない。 逃げ回り、丸まり、耐え続けて、何もできずに負ける。 負けたまま生き延びる。それが彼の唯一にして最大の武器だった。 「俺、丸まるのだけは世界一うまいから」 十四年、彼はそう信じてきた。 ――それは、嘘だった。 滅んだ種族の音楽を鳴らしながら、滅ぼした側と戦う。 小さな獣たちの、賑やかな戦争がはじまる。

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カクヨム
カクヨム2026/09/08
  • 現在の作品NOIS~鉄のハリネズミ~