あらすじ
※漫画原作コンテスト用作品です。
★本文使用記号説明は最下部。
《作中ゲーム『刀扇京』について》
◇音声認識システムを利用した、デジタルカードゲーム。
カード(『札(ふだ)』)の文字を組合せ『巫句(みく)』を作り、それをプレイヤーが読み上げる『詠唱』を行う事で、技を発動させ戦う。
新時代バトルゲームとして、家庭用ゲーム機及びPCゲーム用ソフトとして発売された。
◇[基本的な遊び方]
山札からドローした、文字の書かれた札を組み合わせ、熟語化または文章化し、それをタイミング良く詠唱する事で技を発動。
それを相手に当て、先に相手の体力をゼロにした方が勝ち。
技は発動=ダメージではなく、相手へのヒットと、どの程度ダメージを与えられるかは、個人の技量による。(カードバトルと格闘ゲームの融合のようなイメージ)。
◇ゲームタイトルにあるように、作中で使用される武器は『刀』または『扇』。
刀は攻撃の威力にバフが乗り、扇は防御または遠距離攻撃の精度にバフが乗るなど、武器により特性が異なる。
どのようなバフを乗せるかはカスタム可能。
また度重なるアップデートで、‘『鎌』型の『刀』’など形状の幅は広がっている。
◇使用される札は、ゲーム内のデジタルデータのみでも遊べるが、リアルパッケージ販売されているブースターパックを読み込ませる事で拡張可能。
◇その後、アーケードゲーム版も登場。
実際に『刀』や『扇』を持ちプレイする事で、バトル部分のリアリティが強化された。
◇更に『刀扇京・武神戦(とうせんきょう・ぶしんせん)』として、プレイヤー本人が実際にバトルを行う新時代ゲームへと進化。
最新のVR/AR技術が導入された専用施設(『刀扇京闘技館(とうせんきょうとうぎかん)』、通称『闘技館』)でプレイが可能。
(VR/AR技術は、まだ家庭用ゲームとして普及されていない)
※本作はこの『刀扇京・武神戦』(通称:武神戦)が舞台。
《用語補足》
◇巫句(みく):ゲームで使う呪文の総称。発音は「菊」と同じ。(初音ミクの「ミク」の発音ではない。)
◇篭手(こて):カードホルダー。
実際の鎧(具足)の篭手部分をイメージしたカードホルダー。試合時に山札を入れておく。
基本的には、武器を持った側の腕に装着し、武器を持たない側の手でドローする。
しかし装着場所に規定は無く、人によっては太腿などに装着。
どんな場所に装着しても、篭手と呼ばれる。
◇柄(つか)/骨(ほね):武器の持ち手部分。刀の場合は柄、扇の場合は骨。VR/AR技術を利用している中で、篭手と共に実体がある道具。
刀身(とうしん/刀の刃物部分)、扇面(せんめん/扇の紙部分)はゲーム内でデジタル表示される。
巫句詠唱(詳細は下部参照)時に使用する切替ボタンがついている。
持ちやすさ等カスタマイズが可能。
◇練習用ARゴーグル:スポーツ眼鏡のような、スマートなデザインのベルト付きゴーグル。
スターターセットとして、篭手・柄または骨と合わせて販売されている。
施設外での札の設置の練習用に使用。
◇札(ふだ):ゲームに使用するカードの総称。文字と共にイラストが描かれている。
札にはひらがな一文字(小文字を使用する拗音は、二文字になるが一文字扱い)だけの『かな札』、単語が書かれた『単語札』、和歌や俳句などの一節が書かれた『古典札』がある。
かな札はコモン。
単語札はアンコモン・レア・スーパーレア。難しい単語ほど、レアリアリティが上がり、攻撃力が高い。
古典札はウルトラレア以上。基本的にブースターパックで入手可能。ワンフレーズごとに札が別れている為、元の和歌や俳句を完成させる事は難易度が高く、完成させた場合は攻撃力が非常に高い技となる。
特に小倉百人一首は最高レア。句の完成を確認されているのは数句。
スターターセットには、かな札(清音46種)と、スターターセット固定の単語札数枚、ランダムで古典札1枚が付属されている。
◇切る(きる):正確には『札を切る』。札をドローし場に設置する事。
篭手からドローした札は、『場』に縦向きまたは横向きに設置出来る。その際、縦向き設置の場合(『縦切り』)は縦方向に、横向き設置の場合(『横切り』)は横方向に、札を置いた指で札の上に線を引く動作を行う。線を引き、札の両面が単色となり何の札か分からなくなった状態になると設置完了。
この流れを纏めて『切る』と言い、ドローしてから15秒以内に設置を終えないと札は消滅する。
『縦切り』は巫句詠唱(必殺技)の準備、『横切り』はサブ技等の準備で、『横切り』で攻撃技を設置した場合は、『縦斬り』時の威力の半分しか出せない。
『縦切り』されている札全てで1つの熟語または文章、『横切り』されている札全てで1つの熟語または文章という扱いになる為、平行して準備出来る技は2つまで。
切った状態の札は、相手の攻撃に当たると消滅してしまう。
◇場(ば):札を設置する場所。家庭用ゲーム機/PCゲーム版・アーケード版では設置範囲が決まっているが、武神戦ではフィールド全てが設置可能な場となっている。
しかし、切り方によって制限があり、『縦斬り』は自身の周囲の空中にのみ。
縦横に関わらず、自分の周囲の空中に設置する場合は、自身の移動に合わせて設置した札も移動する。
空中に設置した札は、掌を接近させるか触れるかしたまま動かすと、任意で場所を移動させる事が可能。それにより、相手の攻撃から場の札を守る。
自身の攻撃時は、目の前の札を貫通し武器を震えるが、並んだ札で視界は悪くなる為、気になる場合は移動させて攻撃を行う。
フィールドのオブジェクト上に設置する場合は、『横切り』しか行えず、切った後に移動させる事も不可。しかし、オブジェクトそのものに干渉出来る技となる。
オブジェクトに『横切り』した場合は、そのオブジェクトの色に変化し、注意して見るとカードがあるのがわかる程度にカモフラージュされる。
切った札は縦横に関わらず、切った本人が再度触れると、約1秒間だけ、何の札なのか再表示される。(長文作成時等の切った枚数が多い場合など、確認する為の措置)
◇滅(めつ):札を破棄する言葉。ドローした際に不要な札だった場合、手にしたまま「滅」と口にすると、札が消滅する。
消滅した札は、その対戦中は使用不可となる。
同一札を複数デッキに組込んでいた場合、消滅するのは、「滅」と口にした際に手に触れていた札のみ。
切った札も同様に、触れながら「滅」と口にすると破棄出来る。
また切った札は、相手の攻撃を受けた場合も「滅」と同様に消滅。長文の技を使う場合は、自身と共に、札も相手の攻撃から守るという手間が増える。
◇詠唱(えいしょう):アクティブ状態の札から技を発動させる、一連の流れのこと。
札に表示される線を武器でなぞる『詠み(よみ)』と、それにタイミングを合わせて声を発する『唱い(うたい)』からなる。
このタイミングには判定があり、技の発動および威力に影響。
少し噛む程度ならば、タイミングずれ判定で、威力が弱くなるくらいだが、熟語や文章として不自然な間とシステムに判定された場合(詠唱中の妨害等により)は、技は不発になり、自動で切った状態に戻る。
技が不発になった場合は、ペナルティとして1分間、その札の移動も詠唱も出来ない状態になる。
ペナルティを受けるのは、縦斬りと横切りのうち不発になった方のみで、もう一方は使用可能。
◇巫句詠唱(みくえいしょう):縦切りされた札をアクティブにする言葉。必殺技の開始合図。
熟語化または文章化が出来る枚数を切った後、『巫句詠唱』と声にする事で、単一色になっていた札に線が表示され、詠唱が可能な状態になる。
切った状態では、札の位置は自身の腕が届く範囲だが、巫句詠唱モードになると、自身の武器で詠むのに適した距離にオートで移動(札の配置はそのまま。距離は事前の個別設定で調整可能。)し、札自体の表示も少し大きくなる。
巫句詠唱の詠みを行う際は、持っている武器のモードをボタン切替し、専用のモード(特殊な発光状態)にする必要がある。
武器が巫句詠唱モードになっている場合、横切り等ほかの事は行えないが、ボタン切替でモードを解除する事で行う事が可能。
区切りの良い単語と単語の間であれば、15秒までは巫句詠唱モードがオフになっていても巫句詠唱が継続されている扱いとなる。ただし、一つの単語の途中で不自然に間が空くと、不自然な間判定となる。
◇開(かい):横切りされた札をアクティブにする言葉。サブ技の開始合図。
自身の周囲の空中に切った場合は、巫句詠唱とほぼ同様だが、武器のロック解除は不要。
フィールドオブジェクトに切った場合、線は札ではなく目の前の空中に表示され、札の拡大もない。その為、横切りは設置トラップや遠隔攻撃として機能させる事が可能。
◇乱武逸閃(らんぶいっせん):ブースト状態になること。
アンコモン以上の札(単語札または古典札)7枚(内、1枚以上はスーパーレア以上のレアリティであること)を、一気に滅にした後、『乱武逸閃』と口にする事で、その時点での体力の三分の一を消費し発動。
足の速さと跳躍にバフが乗り、あらかじめ登録しておいた5つの熟語(札2枚、または3枚を使用する熟語に限る)は、切る→開の工程を省略する事が出来る(ドロー→空中に置く→詠唱)。
持続時間は、最大90秒、または登録熟語の発動合計10回のうち、早く消費された方。
◇戦名(いくさな):ゲームのプレイヤーネームのこと
◇闘格(とうかく):通称『格(かく)』。ゲーム難易度の総称。
3種あり、個人の技量によって選べる。
『開花戦(かいかせん)』:初心者向。
『武人戦(ぶじんせん)』:中級者〜。基本的なモード。
『極戦(きわめせん)』:高難易度。公式大会ルール。
ランダムマッチングは、希望した格の中で行われる仕様。個別の対戦は、技量に関係無くお互いの了承で格を選べるが、同一にしなければならない。
闘格による一番の違いは、山札のカードシャッフル。開花戦では自身の並べた順番のまま山札を使用出来る。武人戦は本人が選択した熟語または文章の塊1つは順番が固定され、山札の任意の位置に設定出来る。極戦は山札が完全シャッフルされる。
また、開花戦と武人戦では、VR/AR技術に不慣れな人の為に、オートで身体能力補正(通称:補正システム)が入り、誰でも一定の速度と跳躍と安定性が保たれている。(補正システム不要な人はオフにする事も可能)
《登場人物補足》
※キャラの苗字は日本の伝統色で統一、苗字の色=髪のメイン色・イメージカラー(キャラ集合させた際に髪色彩度高すぎる場合は、差し色にするなど調整)
※名前欄()内の漢字表記は、基本的には作中では使用されない。
主人公:菖蒲ハルト(漢字表記:陽翔)/あやめ はると/[戦名]ハルト
公立中学3年。159cm
父・母・5歳下の妹の4人家族だったが、父が事故死。
それにより1人で頑張り過ぎた母が病気を患ってしまう。
母は実家に戻り静養する事になったが、母と妹の面倒をみる祖父母の負担を考え、自ら叔父(母の弟)に、自分と一緒に住んでくれないか相談を持ちかけた。
現在は、その叔父と2人暮らし。
家計の事を気遣いスマホは持たず、仕事部屋に籠りがちな叔父に代わって家事もこなす。
周囲の人の感情に敏感な方で、表面的にはつらつと元気な印象だが、真面目で気を使いがち。
ライバル:赤蘇芳タカアキ(漢字表記:鷹煌)/あかすおう たかあき/[戦名]タカアキ
中高一貫の私立の中等部3年。174cm
大企業赤蘇芳ホールディングスの嫡子。
家族仲は良いとは言えない。
父とは同じ家に住んでいても疎遠気味、母は非常に厳しく、自由な時間が無い暮らしをしている。
頭も良く運動も出来るが、冷めており人生を諦め気味。
その一方で、親族の中で自由奔放に生きているトウキと、彼がのめり込んでいる武神戦に興味を持っている。(しかし、素直にはなれない。)
ヒロイン?:萌黄つづみ/もえぎ つづみ/[戦名]つづみ
高校1年。161cm
闘技館の裏手に建つ私立高校「玉至(ぎょくし)学園高等学校」で寮生活をしている。
武神戦のプロ養成を目的とした特殊コースに在籍。
真面目で堅実な事が好きだが、沸点が低い為、琴線に触れると我慢が出来ない。
頭は良いが、運動があまり得意ではなく、武神戦では補正システムが無いと、上手く動けない問題を抱えている。
学園の教師である秘色に憧れを抱く。
帝王:淡藤トウキ(漢字表記:叶輝)/あわふじ とうき/[戦名]刀稀(とうき)/[戦名〈※女装時〉]柘榴(ざくろ)
26歳。172cm
武神戦が始まる前の刀扇京から幼い頃よりずっとプレイしているトッププレイヤー。
現状自分がトップになってしまった為、何とかして自分を楽しませてくれる存在を作ろうと、様々な画策をしている。
無敗の帝王刀稀としてのプレイスタイルを求められるのも嫌で、ストレスが溜まると女装し柘榴として好き勝手に武神戦を楽しんでいる。
母親が赤蘇芳の出身で、タカアキとは再従兄弟の間柄になる。
帝王のライバル:卯花ハリ(白麗)/うのはな はり/[戦名]冷葉(れいは)
大学生2年。156cm
戦闘時は和装だが、普段はフェミニンな洋装を好む普通の大学生。
刀稀に憧れて武神戦を始めたからこそ、刀稀をぶちのめしたい人。
可憐で大人しそうな見た目に反し、豪快で負けん気が強い。
猫被りも上手いが、心の声の口が悪い為、漏れ出ていることも。
帝王の親友?悪友?:秘色サキヤ(咲弥)/ひそく さきや/[戦名]秘色(ひそく)
玉至学園高等学校国語教師。26歳。179cm
トウキの小学生からの友人。
長く近くにい過ぎだが、お互いに、親友というカテゴリに入れるのはくすぐったさを感じており、悪友としておくのがベストと思っている。
自分を置いてどんどん先に行くトウキに嫉妬の類の感情もあるが、その一方で尊敬もしている。(絶対本人には言わないが)
トウキが柘榴としてプレイしている時は互角に渡り合える、古典札使いのトッププレイヤー
対戦実況(急遽):梔子かりん(漢字表記:香凛)/くちなし かりん/[戦名]りんちゃむ
高校1年。158cm
つづみの親友。武神戦の事をメインに配信している武ライバーとしても人気がある。
受付嬢/紺青ひろむ(漢字表記:広夢)/こんじょう ひろむ/[戦名(昔)黒常(こくじょう)]
26歳。170cm
トウキ・サキヤの高校時代からの友人。
昔は男装に近い格好良い姿で黒常として武神戦のトッププレイヤーをしていた。
思春期のモヤモヤを吐き出す場だった事もあり、成人後はもういいかなという気持ちでプレイヤーを引退。
とはいえ、やろうと思えば今でも十分出来たりする。
[戦名]鎌猟(かまかり)
つづみと揉め事を起こした男。
あまり偏差値の高くない公立高校の2年。
りんちゃむのファン
黃枯茶まさとも(漢字表記:政知)/きがれちゃ まさとも
ビジネス面においてトウキをサポートしている気さくなダンディ。
実質秘書かマネージャー。
実際は赤蘇芳から、グループに不利益が生じないようにお目付け役として派遣されている。
ハルトの担任/細路 考(ほそみち こう)/[戦名]ヒーロード
気弱な先生。憧れの具現化としてヒーロードをやっている。
ショップ店員/洗柿百々音(あらいがき ももね)
二藍 鶴真(ふたあい かくま)/ハルトの叔父(ハルトの母の弟)
売れない小説家。独身。33歳。
担当からはボツを食らう為、他社の賞にも応募したりと、まだ熱意がある。
フリーライターもしており収入はあるが、裕福な暮らしは出来ない。
それでもハルトと暮らす事を選んだのは、親も歳なのに病気の姉の事を任せてしまう申し訳無さと、自分からそれを感じ取って自分の所に来たハルトの健気さを無下にしたくなかったから。
相手の感情に敏感で優しいところは、ハルトとよく似ている。
《本文使用記号説明》
◯ :場面全体の背景、状況のト書き。
■ :コマ割りの目安と、コマ内の状況・状態のト書き。
1コマ内に収める台詞とト書きの纏まり案、コマ割りや演出のイメージをしやすくする為のもの。
あくまで目安/案であり■の数は、1ページ内のコマ数とは一致していません。
■で区分されている中でも、数コマに分割した方が見やすい場面も多々あります。
情報量的、場面転換的に分割したい、最低限度の分割目安。
演出により無視して頂いて構わないもの。
□■ :演出的に改ページが望ましい部分。
[☆] :人物の略称表記。(☆は人物の略称1文字。略称は本文中に明記。)
ト書きの中で使用。
☆☆「 」 :台詞。(☆☆は人物名。)
「 」1つでフキダシ1つを想定。基本的に人物が描かれて台詞を発している場合にこの表記を使用。
「 」のみしか無い場合は、直近の同一人物の台詞をフキダシ複数に分割している想定。
人物の作画無しでフキダシのみがある事を、複数コマにかかる場面の演出として想定している場合は、ト書きにて説明。
☆☆〘 〙 :心の声。(☆☆は人物名。)
漫画に落とし込む場合は、ブラッシュフキダシや、尻尾部分が丸3個等、場面毎に変わるが、本文中はその違いは表さない。
『 』{ } :台詞内の当て字。
『 』で表記されているものが、表記される文字、{ }がその当て字ルビ
* :補足が必要な用語。
特殊な用語については、基本的には読者に向けて作中解説を行うが、ト書き内で使用する場合など、説明が必要だが作中で行うと、見辛かったりテンポが悪くなる場合、これを使用し、この作品説明の用語解説を参照してもらうよう誘導。