あらすじ
実家の芸能事務所を手伝う、アイドルオタクの女子大生・三木乙羽(みき おとは)。
祖父が遺した事務所の経営難を救うため、新規男性アイドルプロジェクトの原石探しに奔走していた。
一見、清楚で可憐な彼女だが、実は、SNSマーケティング力と高いデジタルスキルを併せ持っている。
乙羽はその過去により、アイドルプロデュースに対し、並々ならぬ熱意を持っていた。
ある日、乙羽は爆発的にバズっている、顔出しななしの「ピアノ弾き語り動画」を目にする。
歌っていたのは、高校生・氷上 奏斗(ひかみ かなと)。彼は、その歌声や自ら作詞した歌詞で、聴く人の心を揺さぶる、驚くべき才能の持ち主。しかし、義妹を亡くした過去と、誰にも言えない秘密によって苦悩し、完全に心を閉ざしていた——
※『カドコミ漫画原作コンテスト(ナツガタリ’26)』応募作、脚本形式、全5話
以下、ネタバレを含みます。
【5話以降の展開】
♦︎5話以降、グループが本格的に始動する。正式に彼らのマネージャーの一人となった乙羽は、頭角を現し始める。
メンバーそれぞれが抱える問題を、SNS戦略や機転、仲間の助けによって解決していく。
♦︎人気アイドルのリツが、彼らのグループに電撃移籍してくる。
ストレス性のめまいや炎上などで苦しむ彼を、奏斗と乙羽は、どうにか助けたいと協力する。
♦︎奏斗は乙羽に、妹の死の真相について打ち明けるなど、2人の信頼関係はさらに深まっていく。
時に、奏斗の無自覚で紳士的な振る舞いに、乙羽が不意を突かれて動揺したり、二人の仲の良さを他のメンバーがからかったりもする。
乙羽はあくまでマネージャーの役割に徹するが、次第に2人の間には、特別な絆が築かれていく。
♦︎乙羽がアイドルになれなかったのは、彼女の実力だけではなく、ある理由があった。
それを知った奏斗は、彼女がアイドルになって果たしたかった夢を、代わりに叶えると誓う。
だが、仲間の問題が解決していくにつれ、皮肉にも、奏斗の「言えない秘密」へと周囲は近づいていく。
♦︎自分たちの目標に、結束を固めたグループは、世間に熱狂を生み出す存在となっていく。
しかし、その輝きの裏では、全てを壊してしまうような、かつてない危機が迫っていた——
【主要登場人物】
●三木 乙羽(みき おとは)(20歳)
明るく、ひた向きな性格で、アイドル達を導く女子大生。愛用のローズピンク色のノートパソコンを操り、彼らをプロデュースする。
毛先を緩く巻いたロングヘアと清楚系ファションで綺麗なお姉さん風。だが、中身は熱い、アイドルオタク兼マネージャー。プロデュースの際、時々、異様にテンションが高くなる。
●氷上 奏斗(ひかみ かなと)(17歳)
穏やかで控えめだが、音楽に関しては、熱い想いと才能を秘めている。
芯の強さがあり、作詞、歌、ピアノが得意。かなり几帳面。
黒髪。透き通るような綺麗な目、透明感と品の良さを持つ。
●早川 律(はやかわ りつ)(17歳)
アイドル名はリツ。他グループから移籍してくる。
高いプロ意識を持ち、乙羽に子供の頃から信頼を寄せ、懐いている。
クォーター、ハニーブラウンの髪、ブルーグレーの瞳。
●天野 響真(あまの きょうま)(16歳)
生意気なところもあるが、気配り上手なムードメーカー。
小悪魔系。家ではおばあちゃん子。
赤みがかった茶髪。メンバーの中では一番小柄。
●歌原 蓮(うたはら れん)(22歳)
誰にでも好かれる男気と爽やかさを持つ、フィジカル系リーダー。
体を鍛えることに余念がなく、ダンスが得意。
暗めのブラウンヘアで高身長。
●神楽井 悠生(かぐらい ゆうせい)(21歳)
マイペースで何を考えてるか分かりにくいが、頭が良く、面倒見が良い。
育った環境により、和風なものが好き。白猫を飼ってる。
サラサラのライトベージュヘア。
線が細く、「美人」という言葉が似合う。
【表記方法】
・○:柱(場所・時間)
・「」:セリフ
・():モノローグ
・地の文:ト書き