あらすじ
皇女リリーは、ある日、自分の悲惨な未来を夢に見る。
婚約者であるナージュ・フロイトに婚約を破棄され、嫉妬から罪を犯し、敵国へ人質として送られた末に命を絶つ――そんな、あまりにも救いのない未来だった。
「……こんな未来、絶対に嫌です!」
夢を回避するため、リリーはまず、婚約者への恋心に振り回されるのをやめ、自分自身の力をつけることを決意する。
目を向けたのは、他国との外交だった。
語学や歴史を学び、文化交流に参加し、交易や技術の可能性を見つけていく。最初は小さな一歩だったはずが、やがて彼女の行動は、国と国を結ぶ大きな力へと変わっていく。
そんなリリーの隣に、いつもいるのはフロイト家の次男ルーシュ。
「殿下、また無茶をなさっていませんか?」
軽口を叩きながらも、危険な時には必ず守ってくれる彼。リリーが新しい世界へ踏み出すたび、ルーシュもまた、彼女と共に歩む未来を考えるようになっていく。
婚約破棄、外交、各国の王族との出会い、そして新たな恋。
夢で見た未来は、変えられるのか。
これは、誰かに選ばれることを待っていた皇女が、自分の意思で未来と幸せを選び取る物語。