あらすじ
京都にある、由緒正しい書道の名家・八剣家。
その一人娘、八剣歌音(やつるぎ かのん)は、幼い頃から厳格な両親に大切に守られて育った大学生。
名家のお嬢様として周囲から一目置かれる一方で、実は可愛いものが大好きで、もっと自由に大学生活を楽しみたいと思っている。
そんな歌音のそばにいつもいるのは、八剣家に仕える執事・鏡陽仁(かがみ はるひと)。
歌音にとって陽仁は、どんな時でも自分を理解し、そっと寄り添ってくれる大切な存在だった。
しかし、ある日、歌音は父から衝撃の事実を告げられる。
――自分には、生まれつき『妖を浄化する力』がある。
しかも歌音は、その強い力ゆえに、多くの妖を引き寄せていた。
そして陽仁には、歌音には見えない『妖を視る力』があるという。
これまで「過保護」だと思っていた両親の態度も、17時という厳しい門限も、すべては歌音を妖から守るためだった。
自分を守ってくれていた陽仁とともに、妖の世界へ足を踏み入れることになった歌音。
果たして彼女は、自分自身の力と向き合い、大切な人を守れるようになるのか。
これは、妖を視る執事と、妖を浄化する力を持つ少女が、互いに支え合いながら成長していく物語――。