あらすじ

1980年代前半頃まで、日本の缶紅茶は売れ行きが厳しく、受け入れられにくい状況であった。当時は「紅茶は家や喫茶店で温かくして飲むもの」という意識が強く、冷たい缶やペットボトルで飲む習慣がなかったからだ。しかし1986年。逆風吹きすさぶ状況下に、あるヒット商品がうまれる。  日本人の味覚を追求し、技術革新によって缶に入れてもなお高品質を保つ紅茶を開発したキリンビバレッジは、この新たな紅茶飲料を『午後の紅茶』と名付けた。英国の「アフタヌーンティー」を和訳したこの名は、そこはかとない高級感ともに「紅茶は三時あたりの休憩で飲むもの」という新たなライフスタイルを日本全国民になんとなく納得させ、爆発的にペットボトルで紅茶を飲む習慣を広めるに至った。今や「なんや、午前中に飲んだらあかんのか?」というツッコミすら生まれるほどに!  ……という話は、この小説に少ししか関係がない。

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カクヨム
カクヨム2026/09/07
  • 現在の作品午後の紅茶の公爵夫人