あらすじ

「黒瀬くんさ。最低だと思う」――学年の中心にいる桐谷美羽がそう言えば、この学年ではそれが正解になる。 背が高く目つきが悪く無愛想な俺・黒瀬蓮は、何人もの泣いている女子と一緒にいるところを見られ、「学年一の女たらし」として嫌われている。 本当は、旧校舎裏の非常階段で、振られた女子が泣き終わるまで黙って隣に座り、ハンカチを渡しているだけだ。 理由は聞かない。聞こえても、誰にも言わない。だから俺は、一切弁解しない。 そして――俺を「最低」と呼ぶ桐谷美羽こそ、一年前、あの階段で一番最初に俺の前で泣いた女子だということを、俺しか知らない。 泣き場所を使った女子たちが、噂と真逆の事実を口にし始めるとき、俺を嫌っていた側の顔色が一枚ずつ変わっていく。 噂を流した張本人が、もう一度あの階段を上がってきたとき、矢印は反転する。 「あたしが流した噂、あたしが全部消す。……その前に一つだけ。なんで一年間、黙ってたの」 無愛想で口下手な男と、明るくて不器用な人気者の、誤解が剥がれていくラブコメ。

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カクヨム
カクヨム2026/09/07
  • 現在の作品学年一の「女たらし」と嫌われている俺、実は振られた女子の泣き場所を引き受けているだけです ~噂を流した張本人が、一年前、一番最初に俺の前で泣いた~