あらすじ
世界最大の宗教「聖教」――唯一神と救世主の教えを信じる一神教。
エレナも敬虔な両親の下でその信仰の道を歩んでいた。
父親を事故で亡くすまでは。
「本当に神様がいるなら、お父さんを見捨てなかった!」
泣きじゃくるエレナを優しく抱きしめ、「ごめんね」と言う母親の声と表情はとても悲しげで、自分が大切なものを傷つけてしまったのだと理解した。
そこから生まれた母親との溝を埋めたいと思いながらも、「神はいない」、その事実がどうしようもなくエレナの胸に刻まれてしまっていた。
信仰の道を生きる母の気持ちを知りたくて、でも神は信じられなくて。
葛藤に揺れる日々の中、エレナは「クジラの神」の力を宿す魔女ノーラと出会う。
魔女とは、歴史上の聖教の敵。唯一の神を否定する存在。
聖教の教えに迷いを抱く少女と多神教の神の魔法を使う魔女。この出会いはエレナの心をどのように変えるのだろうか。