あらすじ
万年Fランク冒険者のユーゴ・ベルク(20代)。
戦闘スキルは皆無、スライムからも全力で逃げ出す彼の唯一の取り柄は「逃げ足の速さ」と「困っている人を放っておけないお人好し」なところだった。
ある日、ダンジョンで拾った「ただのツル」を使って、馬車が壊れて困っていたポンコツ商人を助けたユーゴ。
お礼として貰った「ちょっと欠けた魔石」を、今度は杖が壊れて泣いていた見栄っ張り魔術師に譲ると、なぜか「宝の地図」を押し付けられ——。
「このキノコ、出汁にしたら美味そうだな」
「そ、それは伝説の星屑茸ぇぇッ!?」
ただの石ころやゴミだと思っていたものが、奇跡の霊薬になり、Aランクの「氷の剣姫」を救い、ついには辺境伯への紹介状へと大化けしていく。
「我が命、これより主のもの」
「いや、俺ただのFランクなんだけど……?」
凄腕の冒険者たちがユーゴを「世を忍ぶ裏社会のドン」だと盛大に勘違いして集結する中、当のユーゴはご当地グルメを求めて辺境へ。しかし、そこでは厄介な呪いの事件が起きていて……?
これは、戦闘力ゼロの心優しい青年が、無自覚なまま最強の仲間たちと絆を深め、いつの間にか一つの領地を救う領主になってしまうまでのドタバタわらしべコメディ。